2006年02月03日

さようなら親父 -25-

父は膀胱のがんであったため、手術後などひどいときには夜中に5,6度トイレにおきると言うことがあった。
それこそほとんど眠れずに、トイレだけのために眠れないということが続いた。
そういう、トイレに起きなければならないということが体と脳に染み付いてトラウマのようになり、無意識にトイレに起きなければならないという行動をとらせていた。

そのためこちらは、その必要はないんだということはわからせようと、体を張って制止していたのである。
尿はベッドに体を横たえたままでも、局部から管を伝って流れ出るようになっている。
この2日のうちからその管を通る尿の色が、どす黒い赤色になってきていた。
悪い兆候なのか?
いずれにしても確実に死期は近づいていた。

病院の消灯は21時半と聞いていた。
10分ほど遅れて病室の電気が自動的に消えた。病院全体がひっそりとしている。
枕もとの電気は自分で消すようになっているので、私が消さなければ当然父も消すことができないので、電気はついたままであった。
父も寝息を立ててぐっすり寝ていたので、消す必要もないと思い電気はそのままにしておいた。

約一時間ごとに看護師が来ることになっている。
そのたびに、血圧と体温を測り、床ずれしないように父の体の向きを変えることになっていた。
私も病院に泊まることになった以上、なるべく起きていようと努力して、設置されたベッドに横になりながらも、本を読んだり、手帳を眺めたりしながら時を過ごした。
やがて、看護師がやってきた。
posted by センセイジンゴ at 08:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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