2006年01月19日

さようなら親父 -15-


時間はゆっくりと過ぎていった。
病院の中も面会者もほとんどいなくなった。

当分父は寝ていそうな感じがしたので、休憩所にペットボトルのお茶を買いに行った。
病室内は、暖房を聞かせているためのどが渇く。
夕食はとれなかったにしても、水分は補給しておこうと思った。

昼間は面会者でにぎわう休憩所も電気はついていたもののテレビも消され、ひっそりとしていた。テレビをつけてボーっとした。細木さんのテレビだった。
普段は熱心に見入るのだが、このときばかりは内容が頭に入らない。

ふと、“こうしているうちに父にもしものことがあったら、泊まりの役目をおおせつかった私の立場はない”という思いに駆られた。定期的に看護士さんが見回りに来てくれるからいいかとも思ったが、病室へ戻った。
相変わらずむっとしている病室。

しばらくすると、看護士さんが来て、血圧と体温を測定しに来た。
相変わらず、血圧は上が80代後半、体温は平熱。
その結果を知って、自宅と姉に連絡。
電話だとびっくりすると思うので、もしものことがない限り、電話は夜はこれきりにしようと思った。

父は時折、苦しそうに顔をゆがめたりする。
「大丈夫?」と声をかけてやり、手足をさすってあげる。
また、小便を自分でしようと起き上がろうとしている。
本人も意識のあった頃からすでに、局部から管で垂れ流すような状態になっているにもかかわらずである。これにはわけがある。
それには父の病気がここまでなったいきさつについて話さなければいけない。
posted by センセイジンゴ at 10:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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